1977

グラン・ヴァン・デュ・シャトー・マルゴー

1977
平凡なヴィンテージとの評価ですが、シャトー・マルゴーにおいては、驚きのレベルのフィネスと濃密さを兼ね備えたワインが誕生しています。収量が低めだったことはこの成功のひとつの理由かもしれませんが、それ以上にアンドレ・メンツェロプーロスが同年7月にシャトー所有権を取得し、エミール・ペイノー博士と共同でワインづくりに介入したこと。メンツェロプーロス家によるマルゴー買収直後から、ペイノー博士にはワイン醸造はもちろん、アッサンブラージュに関しても、多くの貴重なアドバイスをいただきました。


驚きの色調。このヴィンテージにしてはいまだに十分な暗さがあります。ブーケはうまく熟成が進んでおり、上品で複雑で、適度に芳醇。味わいは充分に甘美。たくましすぎず、締りのあるほのかな風味が最後まで広がります。今が飲み頃です。風味の向上は望めませんが、さらに数年保存することは可能です。(2002年)

Margaux

気象条件

復活祭のひどい霜は収穫を削減し、収穫量は既に少なかった。夏は涼しく湿度が高かった。幸い9月と10月の天気は非常に改善され、遅く収穫することができ、実によい状態でブドウの実がかなり成熟することができた。(10月10日の収穫)