1959

グラン・ヴァン・デュ・シャトー・マルゴー

1959
ブドウの収穫が始まる前から「世紀のヴィンテージ」としての呼び声が高かったヴィンテージです。この夏、フランスは全国的に並外れて暑く乾燥した天候が続きました。ボルドーばかりでなくブルゴーニュやシャンパーニュも同様に大成功の年となりました。


ブドウ収穫の時期は酷暑に見舞われ、ワイン醸造にも困難、さらには危険な状況をもたらしました。というのも、多くの醸造庫にはその当時、醗酵中のブドウ果汁を冷やす設備がなかったのです。1959年は、過ぎ去った時代における最後の偉大なヴィンテージであると言われることもありました。対照的に1961年は「現代」に入ってからの最初のヴィンテージとして引き合いに出されることが多いです。シャト・マルゴー1959年は非常に偉大なワインであり、たくましく複雑で、極めて繊細でエレガントなブーケを有しています。しかし1961年に比べると深みと芳醇さがわずかに劣ります。味わいは十分な凝縮感と力強さはありますが、1961年に比べると余韻も心地良さもやはり劣るかもしれません。それでももちろん偉大なボトルワインであることに疑いの余地はありません。今が飲み頃です。マグナムボトルは今もたっぷりとみずみずしい風味を保っていますし、まだ数年寝かせることができるでしょう。(2019年10月)

Margaux

気象条件

素晴らしい夏によって、ブドウの実は、傑出した成熟状態になった。収穫の前に少々雨が降り、その後暑さが再びやってきて、さらにもっと激しくなった。(9月24日の収穫)