2005

パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー

2005
驚きの2005年!ファーストラベルの原料としての居場所を見つけることができなかったメルロは、パヴィヨン・ルージュにおいて信じられないレベルのパワーと伸びを発揮しています。アッサンブラージュの実に48パーセントを占めています!カベルネ(同率48パーセント)は濃厚さと同時に、たっぷり豊満で肉づきの良いメルロに欠けている慎み深さをワインにもたらしています。プティ・ヴェルド(4パーセント)は欠かせない隠し味としての役割を十分に果たしています。全体のたくましさ、粘性、そしてバランスには驚くばかりです。これぞアッサンブラージュの魔力!2005年は2010年、2015年と並んで、アルコールもタンニンも、歴代最高レベルに芳醇なパヴィヨン・ルージュです。今すでにとても美味しく飲めますが、数年待つことで風味はさらに向上するでしょう。(2018年10月)

Margaux

気象条件

平均より冷えた冬によって、発芽は例年の日に比べ一週間遅れた。それから晴れて暑かった春は一定した成長を促し、6月の初旬からまさに去年と同じ日数で素早く開花することができた。素晴らしい天候条件のお陰で、結実は完璧に上手く行ったが、収穫量は、この時既に2004年を下回っているように見えた。なぜなら苗のブドウの房が明らかに少なかった。夏を通して好天でなによりも極めて乾燥した。せいぜい100ミリの雨が5月1日から収穫が始まる前に降っただけだったのだ!こんなことはこれまでなかったのに…。幸い過度に暑いという事はなかった。 2003年におけるこれほどの乾燥の影響がどれほどだったかを殆ど想像できない!しかし偉大なテロワールは、ある部分、この理由で偉大なテロワールなわけだが、自然の猛威を和らげる途方もない能力を持っている。


テロワールは節度と、生み出すワインを特徴づけるバランスの同じ感覚と反応しているようだ。(9月
20日の収穫)