1990年は素晴らしい天候条件に恵まれて、若株区画もそうでない区画も、申し分ない熟度まで成熟を進めることができました。しかも、品質の面では最高レベルに達した区画でも、ファーストラベルに関しては極めて厳しい基準でのセレクションを実施しており、これが結果的にはパヴィヨン・ルージュの品質向上にも結びついています。アッサンブラージュの段階には数多くの優良ワインに囲まれることになりました。
パヴィヨン・ルージュ1990年は、今飲んで非常に美味しい状態なので、今それを楽しまないのはもったいない気がします。極めて上品で、繊細、魅力いっぱいのワインです。同じ年のグラン・ヴァンによく似ています。もちろんたくましさや熟成能力には差がありますが。(2018年10月)
Margaux
気象条件
穏やかな冬の後に、開花は時期が速かったが、かなり長期にわたり不均質だった。1989年のように、夏は非常に暑く乾燥したので、8月の終わりには、若いブドウの木々は乾燥で本当に被害を被ったほどだった。9月に降った2度の雨が、ブドウの実の最終的な成熟に非常に都合がよく、収穫は非常に好天の下で行うことができた。(9月17日の収穫)