白ワイン用ぶどうの収穫について

白ぶどうの収穫は9月17日(火曜日)に終了しました。収穫期間は15日と異例の長期にわたりましたが、理想的条件下で作業を進めることができました。収穫したぶどうの衛生状態は完璧で、実に素晴らしい仕上がりです。また、過去5年の中では高めの収量を実現しています。

今年はぶどう粒の衛生状態も申し分なく、収穫時期の最初から最後まで一貫して素晴らしい天候に恵まれたことを受け、果実成熟とじっくり向き合う機会が得られました。例えば、一部の極小面積の白ぶどう区画は、実験的に他より5日ほど遅らせて収穫を実施。我々が常々「最適」と考えてきたぶどうの熟度あるいは収穫時期について、改めて考察を加えることがそのねらいでした。これまで白ぶどうの収穫は、酸と風味のみずみずしさを主な判断基準としてきました。収穫を5日延期することで、果たして酸は大幅に減少するものなのか。逆に風味の凝縮や芳醇さに増加は見られないのか。数日さらに成熟させたぶどうはどういうスタイルのワインを生み出すのか。

これらの疑問に対する答えが出るのはもう少し先のことではありますが。