冬の作業:新たな年の訪れを待ちながら

畑で作業をするヴィニュロンたちの手は、冬の間も休まることはありません。ぶどう樹の休息期にも、行うべき作業は数多くあります。この時期の精緻な農作業は、その後の順調な植物生育スタートには不可欠で、数ヶ月先の畑の調整につながります。
中でも「剪定」は特に重要な作業です。ぶどう樹ごと、今後の生長具合を調整し、均等に分散して果房が実るよう、そして樹の永続性を向上させるために、丁寧に剪定を行います。また、別のスタッフらによってセカイヤージュ、つまり、畑の支柱のメンテナンス・交換が行われます。ぶどうの生育時、誘引に使用する支柱の状態をチェックします。
その他、アカナージュもこの時期を代表する作業で、耕耘作業に入る前に、幹や枝を支柱およびワイヤーにしっかりと固定します。シャトー・マルゴーではこの作業に現在も、自然還元素材かつ柔軟性に優れたシロヤナギの枝を用いています。自然環境に配慮しつつ、固定資材としても最適です。テロワールへの敬意を忘れず、サステナブルなぶどう栽培に徹する、まさにシャトー・マルゴーの理念に即した作業です。
ぶどう樹にとって調和のとれた生育環境、そして、新たに迎える年の確かな品質のために、畑スタッフらは日々努力を続けています。