2世紀にわたって偉大なワイン造りを支えた建築

シャトー・マルゴーは去る6月14日と16日、シャトーの建築200週年を祝う式典を執り行いました。

1801年からシャトー・マルゴーを所有したラ・コロニヤ伯爵は1810年に、当時名立たる建築家の一人であったルイ・コンブに依頼して、16世紀からの名声を誇るワインが生まれるドメーヌの設計を一新することにしました。1815年に完成した一連の建物は、1946年に歴史的建造物に指定され、現在まで変わらずその姿を保っていました。

2世紀が過ぎた今、コリーヌ・メンツェロプロスはノーマン・フォスター卿に依頼し、21世紀の挑戦として新たに改築する決心をしました。そしてこれまでの貯蔵庫に加えて新しい貯蔵庫と、その中央に開発研究センターを設置しました。また地下にワインカーヴを作ったほか、世界中から訪れる多くの訪問客を受け入れる応接ルームを設けました。

コリーヌ・メンツェロプロスは6月14日、1855年格付けグラン・クリュ委員会のディナー会場として、シャトー・マルゴーに世界中のジャーナリストを迎えました。また6月16日にはプラス・ド・ボルドー(ボルドー市場)のネゴシアンや輸入業者を招待し、ノーマン・フォスター卿が手掛けた新しい建築を披露しました。

ミシュランガイド3つ星シェフであるギー・サヴォワが腕を振るったディナーは、映像ディレクターであるブルーノ・アヴェイヤンによって綴られたシャトー・マルゴーの建築200年史の映像で締めくくられました。